[新規助成]

 
助成番号  08-1-01
計画名 青少年自立支援施設における支援体制と組織の強化を目的とする
スタッフの安定的育成
団体名 特定非営利活動法人 東北青少年自立援助センター
代表者名 岩川 耕治
助成額 200万円
推薦理由
 本団体は、不登校・引きこもり・ニート・非行・軽度の薬物依存や精神的疾患者などの青少年の自立援助を行っている。教職を捨て蔵王に移住した元教師の夫妻が熱い思いで始め、1986年の開設から22年間に、その『いこいの里』を経て、社会に巣立った若者は500名を超えた。しかし、ボランティアの力を期待するだけでは安定した受け入れ体制を整えられず、昨年末の法人格取得を機に、スタッフ体制を強化したいという気持ちからの応募である。対象スタッフの2名は、それぞれすでにボランティアとしてこの施設にかかわっており、今回の助成によって正職員として研鑽を積むことで、組織基盤の強化につながることが期待できる。
 第一世代が取り組んできた意義深い仕事を、どのように次世代につないでいくのか、という課題を抱える組織は少なくないと思われる。今回の助成の結果を他組織とともに共有できれば、さらに助成の意味が大きくなるであろう。 


 
助成番号  08-1-02
計画名 生活保護を受給する独居高齢者の生きがい・居場所・セーフティネットの構築に関わるスタッフ育成
団体名 特定非営利活動法人 こえとことばとこころの部屋
代表者名 上田 假奈代
助成額 200万円
推薦理由
 本団体は、生活保護を受給する独居高齢者や路上生活者などを対象に、アート活動を通じた生きがいや居場所作りを行い、セーフティネットの構築を目指している(設立2002年、法人化2004年)。ともすると社会から阻害されがちな人々を孤独や排除から救い、社会の構成員として包み込むことをめざす「ソーシャル・インクルージョン(社会的包括)」の取り組みとしても注目される。
 さまざまな視点から同様の課題にアプローチしている他団体でインターンを行うという研修の手法は、多分野にまたがる視野や人脈をもつコーディネーター育成という面で実効性が高いと思われる。相互の学び、他地域での波及効果を期待したい。当事者自らが人生や生活を表現するというアートの力強さを活かして、団体が中心的に活動している釜ケ崎という地域が抱える問題を地域の外に発信していって欲しい。


 
助成番号  08-1-03
計画名 訪問型支援による若年者の自殺防止と社会的孤立の改善に向けた
スタッフ養成
団体名 特定非営利活動法人 NPOスチューデント・サポート・フェイス
代表者名 谷口 仁史
助成額 187万円
推薦理由
 本団体は、いじめの被害を起因とする自殺や虐待死に象徴される、不登校、引きこもり、ニートなどの孤立・排除された状態の若年者に対して、訪問型支援という独自の仕組みを作り出してきた。設立4年間に数多くの幅広い事業に関わる中で、臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、大学関係者、また行政やメディアなどとのネットワークを構築することで、専門性と社会への訴求力を高め、また地域の課題に対してきめ細やかな密着型で対応することにより、高い実績を上げているように見受けられる。
 団体として次のステップに移行するにあたり、これまでの臨時職のスタッフを正職員にして継続雇用したいという要望に応え、助成対象として推薦する。特に、対象となるスタッフには、支援活動と運営活動の両面で組織の中核となるという自覚を持って、業務にあたられることを期待したい。 



[継続助成]

 
助成番号  08-2-01
計画名 性暴力被害者の支援者養成を企画・実施するゼネラリストの育成
団体名 特定非営利活動法人 女性の安全と健康のための支援教育センター
代表者名 角田 由紀子
助成額 166万円
推薦理由
 本団体は、女性・子どもに対する暴力に取り組み行動する支援者のためのネットワーク組織であり、地域社会でこのテーマに取り組む医療関係者、カウンセラー、ソーシャルワーカー、弁護士などの各専門分野で活動する人々を養成し、ネットワーク化を図ることを目的としている。医療面だけではなく、社会心理面や法医学面などに精通した看護職(SANE)の育成にかかわる日本で唯一の団体でもある(設立1999年、法人化2001年)。
 昨年の助成では、中心となる専従スタッフを対象に、事務局業務全体の見直しと団体の中核事業の一層の強化を図り、海外研修を含む当該分野の専門知識の向上と、被害者・支援者双方のニーズの把握、関係者とのネットワークの強化を行い、自覚的かつ着実な取り組みで基礎を固めた。
 助成2年目では、さらにネットワーク組織の事務局機能を高め、各専門分野の第一線で活躍する理事・運営委員とも肩を並べて事業企画・運営に携わる、「創造的なゼネラリスト」をめざすための取り組みを行う。育成プログラムも充実しており、達成目標も明確である。後続のスタッフの育成も視野に入れながら、引き続き団体の運営能力を高めていって欲しい。


 
助成番号  08-2-02
計画名 外国人医療支援システムの開発・拡充と普及のためのコーディネイター育成
団体名 特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと
代表者名 重野 亜久里
助成額 193万円
推薦理由
 本団体は、定住外国人が増加する中、外国人のための医療通訳支援や、多様な文化的背景をもつ青少年相互の交流などの取り組みを通じて、多文化共生社会の実現を目指している(設立1998年、法人化2006年)。
 助成1年目は、アルバイト・スタッフであった大学院生を、卒業を機に職員として採用し、事務局体制を強化するとともに、医療の現場でコンピュータとネットワークを利用して意志疎通をサポートする、産官学民による協働事業「多言語医療受付支援システム」と「医療用例収集システム」の開発において、コーディネイターとして育成した。対象スタッフの意欲的な取り組みで、コミュニケーション力やコーディネイト力を高め、プロジェクト全体の展開にも貢献した。
 助成2年目の育成計画の目標と内容も明確であり、協働プロジェクトの次のフェーズへの展開に伴い、より広範囲の人々を巻き込むコミュニケーション力と企画力などを含む、事業全体をマネジメントできる能力の向上を目指す。同団体の今後の中核事業の一つとしても、基礎固めにつながることを期待している。



  


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