[新規助成]

 
助成番号  09-1-01
計画名 重度の障害児の訪問看護、生活支援のスタッフ能力向上
団体名 特定非営利活動法人 レスパイト・ケアサービス萌
代表者名 北村 千賀
助成額 144万円
推薦理由
 この団体は、横浜市全域で障がい児を持つ家庭へのレスパイトケア(訪問看護)に取り組んでいる。障がいを持つ子どもだけでなく、シングルマザーであったり看護に時間を割くために離職するなどのために孤独に陥りやすい、看護をする側の家庭そのもののフォローも行っている。(設立1995年、法人化2002年)
 このようなケアは、看護士等の経験・専門性を必要とする一方、高まるニーズに対して対応できるスタッフや組織体制がまだまだ足りないのが現状。本課題に対して、NPOとして継続的に取り組んでゆくためには、現場スタッフのスキル向上も勿論必要ではあるが、例えばファンドレイズを行うなど、財務面からも有能な管理スタッフの育成が必要となってくる。
 本助成で全て解決するものではなかろうが、『家庭』という市民社会でも最も強い絆が必要な最小単位の共同体が直面する、いのち分野の課題に取り組むNPOとして、スタッフのスキル向上・組織強化に資するべく、本助成を有効に活用して人材育成計画を充実させ、将来の組織基盤強化を図っていくことを期待する。


 
助成番号  09-1-02
計画名 外国に文化的背景を持つ人々の支援に関わる人材の育成と組織の強化
団体名 Asian People's Friendship Society
代表者名 山口 智之
助成額 182万円
推薦理由
 この団体は、1987年から一貫して多文化共生社会を目指して、外国に文化的背景を持つ日本に在住する人々の支援を行っている。在留・労働・健康など「いのち」に関わる様々な問題についての相談事業を活動の中心に据えており、毎年約1,000件の電話・来所による相談に対応。これらの相談には、法律・行政手続きなど専門的でかつ多岐にわたる相談が含まれ、日本でどのような法的支援が受けられるのか分からない外国人にとってのセーフティネットの役割を果たしている。
 今回の助成では、このような実績と歴史を持ち、これまで団体で培われてきたノウハウを次世代スタッフに継承・育成し、組織の強化を行う取り組みを予定している。弁護士・大学教師・医師などの外部の専門家とのネットワークを活かし、活動の中心を担って相談業務などにも対応してきたスタッフから、次世代のスタッフに徐々に相談業務を引き継ぎ、経験を積みながら知識を共有していく計画である。当NPOが行う相談業務が将来にわたって継続され、外国人のセーフティネットの役割を果たしていくためにも、ノウハウが継承され、組織が強化される意義は大きい。また、助成対象となる有給スタッフの育成と同時に、ボランティアの中心メンバーも育成することとしており、組織全体の人材育成が期待できる。
 多国籍の住人が増加する日本社会において、多文化が共生して暮らせるまちづくりを日本で進めるためにも、社会的必要性が高く、今回の人材育成・組織強化に大きく期待したい。


 
助成番号  09-1-03
計画名 障害や病気を持つ赤ちゃんの家族への相談事業のための人材育成
団体名 特定非営利活動法人 e-MADO 病気のこどもの総合ケアネット
代表者名 小池 健一
助成額 180万円
推薦理由
 育児ノイローゼや虐待など,保護者の子育てに関する問題が新聞等で報道されるようになって久しいが、障害や病気を持つ子どもの家族に対するサポート・システムは、十分に構築されることなしに放置されている。今回の応募グループは、信州大学附属病院との連携がとれ、IT遠隔診療技術をもっている強みを生かして、これまで携帯電話ネットによる長期在宅療養児の遠隔ケアとリハビリ指導や、小児救急電話相談事業をおこなってきた。(設立1998年、法人化2007年)
 今回の助成は、障害や病気を持つ赤ちゃんの家族やその支援者との情報交換や、相談事業を担うスタッフ育成のための人件費と研修費に関するものである。この助成でスタッフが育つことによって、会の活動がさらに発展すると共に、他の地域で同じような活動を行なう際のモデルケースとなることを期待したい。


 
助成番号  09-1-04
計画名 「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業スーパーバイザー育成
団体名 特定非営利活動法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター
代表者名 高比良 正司
助成額 188万円
推薦理由
 この団体は、子どもに関わるNPO、特に全国各地の子ども劇場のネットワーク組織であり、文化芸術分野で培ってきた実績を活かし、長期入院の子どもたちに芸術を届けるという新しい分野を切り拓こうとしている。(設立1988年、法人化1999年)
 病気の子どもに対する事業では、病院内での実施という特殊な環境のもと、医療現場との連携・調整、院内感染の予防など、小児医療や病院システムに対する理解と高いコーディネート力が要求される。全国センターが経験と専門性を高め、ガイドラインを整備し、地域コーディネーターの育成に取り組むことは、全国的な広がりと事業の質の確保につながることが期待できる。この事業が、全国センターだけでなく、全国各地の子ども劇場の活動の幅を広げ、そのことが組織の運営基盤を強化することにもつながっていく可能性がある。病気とともに生きる子どもたちの心と命を育むという、この助成プログラムのテーマに合致した活動として評価したい。 



[継続助成]

 
助成番号  09-2-01
計画名 青少年自立支援施設における支援体制と組織の強化を目的とする
スタッフの安定的育成
団体名 特定非営利活動法人 東北青少年自立援助センター
代表者名 岩川 耕治
助成額 180万円
推薦理由
 この団体は、小学校高学年から30歳代までの不登校、引きこもり、非行、軽度の薬物依存や精神的疾患者などを対象に、蔵王の自然の中での共同生活を通じて、生活の安定と自立を支援している。(設立1986年、法人化2008年)
 助成1年目の計画は、22年間の実績を持つ当団体がNPO法人化を機に世代交代を行い、変革を担う若い運営者と有望なスタッフを育て、組織体制を確立しようとするもので、スタッフを正職員として雇用し、業務に取り組みながら着実な成果をあげた。また組織運営面でも広報や資金調達などに努め、大きな成果につながった。
 2年目の計画では、引き続き「現場対応スタッフの育成」に加え、団体として今後家庭訪問相談事業の充実を図るために、「家庭訪問相談もできるスタッフの育成」を目指す。また組織運営面でも、財政面の一層の安定化に向けた事務局体制の確立に取り組む。
 世代交代も着々と進んでおり、今後の事業展開のための着実な基礎固めにつながることを期待して、継続助成を行なうこととした。


 
助成番号  09-2-02
計画名 訪問型支援による若年者の自殺防止と社会的孤立の改善に向けた
スタッフ養成
団体名 特定非営利活動法人 NPOスチューデント・サポート・フェイス
代表者名 谷口 仁史
助成額 180万円
推薦理由
 この団体は、不登校、引きこもり、ニートなどの若者の自立支援に取り組んでいる。自立まで見届けることを基本とし、主な活動として「訪問型」の相談活動を中心に、支援ネットワークの整備・フリースペースの運営、就労支援などを行っている。(設立・法人化2003年)
 助成1年目の計画では、次世代の中核スタッフの育成を目指して、精神保健福祉士などの資格を持つスタッフの専門性をさらに高め、スーパーバイズできるところまで育成するとともに、担当事業全般の運営も可能にすることを目指し、資格取得をはじめとした充実した実績を残した。
 2年目の計画では、引き続き中核スタッフの育成を目指すが、相談件数の急増に対応できるよう、新たなスタッフの育成を含む取り組みを進める。
 成果を収めた1年目の育成プランとともに、前年度からのスタッフによるピア・サポートも期待できる。高い専門性を十分に発揮させるためにも、今後も財政基盤の安定化を図ることを期待し、継続助成を行なうこととした。



  


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