選考結果

 博物館・美術館等を拠点とした市民活動を応援する「花王・コミュニティミュージアム・プログラム」は、今回第2回目の公募を行い、全国より90件の応募が寄せられ、内14件は今年より開始した継続助成であった。選考委員会による慎重な選考の結果、助成対象プロジェクト24件(継続助成8件、新規助成16件)、助成総額1,500万円の助成を決定した。助成対象は別紙の一覧表のとおりである。

選考経過

 今回の公募期間は2008年4月1日〜5月30日までの約2ヶ月間で、選考は事務局による予備審査(新規助成応募のみ対象)の後に、選考委員会(委員長他4名、下記参照)による選考を行い、そこでの審議にもとづく助成候補案件について、事務局による電話・現地インタビューによる確認を行うという経過をたどった。
 予備審査は、応募多数により実施することにしたもので、花王と市民社会創造ファンドの事務局担当者2名が事前に全案件を読み、助成要件や助成趣旨に対する適切性といった観点から事前審査を行った後、6月27日に両組織の責任者2名も加わって予備審査会を行った。その結果、選考委員会にかける対象案件を応募数の約2/3の57件に絞り込んだ。
 選考委員会に先立ち、選考委員はこれら対象案件のすべてを事前に読み込んだ上で、委員長を除く選考委員全員が推薦案件を選出した(継続案件:推薦4件・準推薦1件、新規案件:推薦8件・準推薦2件)。その結果を持ち寄って7月25日に選考委員会を開催し、推薦・準推薦のあった案件について熱のこもった議論を行い、助成候補案件を選出した(継続助成:候補8件・補欠1件、新規助成:候補16件・補欠4件)。
 その後、これらの候補あるいは補欠案件について、応募内容や拠点となるミュージアムとの協力関係、他の助成との関係などを電話あるいは訪問インタビューによって事務局で確認し、助成上の課題を整理した。8月7日にはこの報告をもとに、委員長決裁によって冒頭に述べた助成対象プロジェクトと助成金額を最終決定した。

応募の傾向

 新規助成への応募状況は別紙「応募状況」の通りであるが、地域別には、全国の31都道府県から応募が寄せられたが、ブロック別で見ると、関東・九州・近畿などの大都市圏が多かった。しかし地方の小さな都市からも、思いがけない応募があった。
 活動年数では比較的年数の浅い団体が多く(3年以内45%)、また団体の事業規模についても、比較的小さいところが多かった(年間50万円未満が約半数)。ミュージアムとの関係性で応募団体を見ると、ミュージアムの外にある地域のNPO(45%)、ミュージアム自身(22%)、ミュージアム内のサークル・グループ(14%)の順となっている。またミュージアムとの協力年数は短期間で、2年以下が約40%、そのうち1年以下が25%であった。
 昨年の応募に比べて、新たにミュージアムとの協力による活動を開始した団体が増加した傾向となっている。



2008年選考委員

選考委員長
 樺山 紘一   東京大学 名誉教授・印刷博物館 館長

選考委員(五十音順、敬称略)
 太下 義之  三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 
 芸術・文化政策センター長
 片山 正夫  財団法人セゾン文化財団 常務理事
 布谷 知夫  滋賀県立琵琶湖博物館 上席総括学芸員
 嶋田 実名子  花王株式会社 コーポレートコミュニケーション部門
 社会貢献部長


   



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