選考結果
 “情報がつむぐ人のきずな”をテーマとするこの助成プログラムも2年目を迎え、今回、8つのプロジェクトに計2000万円の助成を決定することになった。応募総数163件の中から採択されたのは8件ということで、採択率は5%とかなり厳しく、応募いただいた多くの団体には、ご要望に応じることができず大変申し訳ない思いである。

選考経過
 公募は7月25日から8月31日までの1ヶ月余。その後約1ヶ月かけて予備審査を行った。選考委員1名およびマイクロソフトと市民社会創造ファンドの担当者各1名の計3名で全応募案件を読みこみ、本助成プログラムの趣旨に照らしてABC評価を行い、上位85件を本審査の対象に選出した。
10月には、これらを6人の選考委員が1件につき3人で分担して詳細にチェックしてもらい、各委員から4件の推薦と2件の準推薦を選出してもらった。推薦または準推薦のあった案件は合計28件になり、10月24日の選考委員会ではこれらを対象として熱心に議論を重ね、助成候補を絞り込んでいった。情報技術の活用における独自性がまず問題になるが、その現実性や社会的な効果についても問われ、さらにそのプロジェクトを実施することが応募団体の今後の発展にどう結びついてくるのか、助成終了後も自立して継続できるのかどうか、といった点も議論された。
こうして助成候補となった案件については、選考委員や事務局スタッフが現地を訪問し、委員会で出された疑問や課題を踏まえて具体的な企画内容や実現の可能性についてヒヤリングを行い、最終的にはその結果をもとにした委員長決裁という形で、助成対象と助成額を決めていった。11月末のことで、応募締め切りから約3ヶ月を費やしたことになる。私たちとしては、出来る限りのエネルギーを使って慎重な選考を行ったつもりである。

助成の特徴
 採択になったプロジェクトは、東京と地方がそれぞれ4件である。東京のものはその試みの社会的先駆性に特徴があり、地方のものは自然環境や生活環境を生かした地域性に特徴がある。後者のうち3件は子どもの参加に工夫が見られるのも興味深い。
このプログラムでは、情報技術の活用によって、(1) 豊かな夢のある生活、(2) みんなが支え合う暮らし、(3) 社会的な課題の解決、のいずれかを実現することをねらいとしている。どの助成プロジェクトも多かれ少なかれこれらの要素を含むが、敢えてこれらに3分類すると、(1) が「屋久島エコ・フェスタ」による「屋久島発「ぼく・わたしの‘Myバッグ・Myはし’を使って!」プロジェクト」など4件(東京1・地方3)、(2) が「優しいお産のネットワーク REBORN」による「IT技術を活用した、医療者、出産・育児にかかわる女性、出産育児ローカルグループのインタラクティブなネットワーク構築事業」など4件(東京3・地方1)となっており、今回は(3) を中心に掲げたものは見られなかった。
助成を受けた団体は2004年1月から12月にかけて本格的に取り組むことになるが、マイクロソフトの社員ボランティアによるITサポートも予定され、情報技術の活用による市民活動の新たな広がりが、大いに期待される。





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