助成件数 5件
助成総額 1,000万円 (内 新規助成:2件/333万円、継続助成:3件/667万円)

プロジェクト名団体名代表者 所在地 助成額
◆ 新規助成
被災地域を中心とした小児医療施設へのクリニクラウンの特別派遣事業 特定非営利活動法人
日本クリニクラウン協会
河 敬世 大阪
165万円
小児がん経験者のためのソーシャル・スキル・アップ・トレーニングプログラム開発に向けた試行実践〜ホップ・ステップ・ジャンプ!目指せ、社会人デビュー!〜 特定非営利活動法人 HOPEプロジェクト 桜井 なおみ 東京
168万円
◆ 継続助成
小児がんサバイバーの円滑な社会復帰を目的としたコミュニティづくり事業〜全国大会「サマースクール」を中心に〜 特定非営利活動法人 エスビューロー 安道 照子 大阪
200万円
病院と地域をつなぐ―子どもが笑顔になるプレゼント― 特定非営利活動法人
子ども劇場千葉県センター
岡田 泰子 千葉
192万円
被災地域を中心とした小児医療施設へのクリニクラウンの特別派遣事業(2)(追加助成を含む) 特定非営利活動法人
日本クリニクラウン協会
河 敬世 大阪
275万円
助成件数5件:助成額合計 
1,000万円





[新規助成]
 
助成番号  11-1-1
プロジェクト名 被災地域を中心とした小児医療施設へのクリニクラウンの特別派遣事業
団体名 特定非営利活動法人
日本クリニクラウン協会
代表者名 河 敬世
設立年 2004年(法人化2005年)
URL http://www.cliniclowns.jp/
助成額 165万円

 闘病生活にはストレスが多いが、東日本大震災のような大災害の際にはさらに恐怖や不安が加わり、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)を発症する場合も少なくない。こどもの場合はその影響がさらに大きいといわれ、心のケアが求められている。同時に、自らも被災しながら医療現場で救援や治療に当たり続ける医療スタッフの疲弊も大きく、バーンアウト(燃え尽き症候群)の防止も含めて医療スタッフのメンタルケアも大きな課題である。
 本団体は、闘病生活を送る子どもの権利を尊重し、入院している子どもたちのもとへクリニクラウン(臨床道化師)のあたたかい笑顔と心のこもったふれあいを届けることを通じて、こどもの成長や発達を支え、入院中のQOL向上を目指している。
 今回の助成では、2011年4月から半年間、東日本大震災の被災地域を中心とした小児医療施設(3病院)へ毎月1回クリニクラウンを特別派遣することで、療養環境の維持とPTSDなどの震災後の心のケアを念頭に置いた子どもたちの不安軽減とストレス解消、また家族や医療関係者のメンタルケアの一助としての貢献を目指す。
 今回の活動を通じて入院中の子どもと家族、医療スタッフへの心のケアの一助となることを何よりも願っている。本団体は震災の直後より支援活動を始め、過去の災害(阪神淡路大震災、新潟県中越地震)でも支援活動を行った経験がある。医療関係者のバーンアウトなどへの視点や、中長期の支援活動を想定している点も評価して助成した。


 
助成番号  11-1-2
プロジェクト名 小児がん経験者のためのソーシャル・スキル・アップ・トレーニングプログラム開発に向けた試行実践〜ホップ・ステップ・ジャンプ!目指せ、社会人デビュー!〜
団体名 特定非営利活動法人HOPEプロジェクト
代表者名 桜井 なおみ
設立年 2005年(法人化2007年)
URL http://kibou.jp/
助成額 168万円

 医療の進歩などにより、小児がんの約7割が助かる時代になったといわれているが、一方で長期療養と再発の心配を抱えながら生きる人たちがいる。その中には、就職年齢に達する若者も増えてきているが、強い治療による晩期合併症などにより日常生活に制約のある人々もおり、就職先の理解不足や相談支援先の不足などから、同年齢の若者に比べて通常の就職が難しい場合もある。さらに、成長過程における長期入院などにより、コミュニケーションスキルなどの社会性を身につける機会が限られており、自宅(地域)に戻った後に社会とのコミュニケーションに課題を抱える若者サバイバーもいる。これらの状況を抱える小児がん経験者に対して、社会が受け入れる意識変革や体制づくりはこれからという状況である。
 本団体は、サバイバーシップの普及を目的に、小児がん経験者を含めたがん経験者・家族の社会的問題の支援活動に取り組んでいる。
 今回の助成による取り組みは、思春期〜若年期になった小児がん経験者を対象に、ソーシャル・スキル・トレーニングを試行的に実践するもので、今後の就労支援システムやツールの開発の基礎となる。今回の開発が今後の具体的な支援への始まりとなり、小児がん経験者の子どもにとって将来の希望となることを期待して助成した。



[継続助成]
   
助成番号  11-2-1
プロジェクト名 小児がんサバイバーの円滑な社会復帰を目的としたコミュニティづくり事業〜全国大会「サマースクール」を中心に〜
団体名 特定非営利活動法人 エスビューロー
代表者名 安道 照子
設立年 2000年(法人化2001年)
URL http://www.es-bureau.org/
助成額 200万円

 小児がんは治る病気になってきたが、その後の長期にわたる病弱、再発、晩期合併症への懸念から、患児の療養と社会復帰のプロセスは依然として厳しい。経験者の成長につれ復学・進学・就職などの各段階で社会的な支援が必要なこともあり、それらを乗り越えるために、サバイバー同士のコミュニティづくり、きょうだい支援なども求められている。
 本団体は、2000年から患者側と医療側双方の円滑なコミュニケーションにより相互理解を深め、治療による精神的負担を軽減し、患児と家族のQOLの向上を図ることを目的に活動を行ってきた。
 1年目の助成では、長期療養の必要な小児がん患児の社会復帰の促進を目的として啓発・交流を行う、「小児がん脳腫瘍全国大会」(第3回)の開催を支援した。同大会は年1回行われ、患児とその家族と医療、教育、福祉関係者などが一堂に集まる貴重な機会を提供しているが、その開催を通じて関係者の啓発とともに、孤立しがちな患児と家族の交流を図ることができた。またマスコミ報道も含め、理解と必要な配慮を広く社会に求める発信も行った。
 今回の助成では、引き続き全国大会(第4回)の開催を支援し、特に小児がん経験者(中学生〜大学生程度)のコミュニティ作りに力を入れることで、地域に戻っても孤立せずに連帯感を感じ続ける中で課題を乗り越えていけるような仲間意識づくり・仕組みづくりを目指す活動を応援する。
 今回は全国大会の4年目でもあり、本会を軌道に乗せることで認知を高め、知識と経験を共有する場として定着させて今後に渡り一定の役割を果たすこと、さらには若者の小児がん経験者のコミュティを作りサポートすること、また当事者と家族が抱える課題の発信と理解と配慮を求めた取り組みを進めることに期待して助成した。


 
助成番号  11-2-2
プロジェクト名 病院と地域をつなぐ−子どもが笑顔になるプレゼント−
団体名 特定非営利活動法人 子ども劇場千葉県センター
代表者名 岡田 泰子
設立年 1988年(法人化1999年)
URL http://chiba.gekijou.org/
助成額 192万円

 入院している子どもたちは医療優先の生活をしているが、成長発達過程にある子どもとして、他の子どもと同様に情緒面への働きかけや家族・友達と触れ合うことは大切である。現場のスタッフも最大限の努力をしているが、人手不足や限れた設備の中では限界がある。そのような中でアーチストなどの病棟訪問も行われてきているが数は少なく、実施している病院にも偏りがある。また管理面等から外部の支援を受け付けていない病院もある。
本団体は、千葉県内のこどもの発達する権利を保障する生活文化環境をつくることを目指し、舞台芸術の体験提供やチャイルドラインなどの子育て支援を行っているが、5年前から千葉県下の小児病棟においてプロのパフォーマーによる上演に取り組み、また全国の子ども劇場と協力しながら、病院でアーチストの舞台を実施するためのガイドライン作成、コーディネーター育成などに取り組んでいる。
 助成1年目では、5病院でプロのパフォーマーによる生の舞台を上演し、長期入院中の子どもにたくさんの笑顔を届けた。さらに新たな取り組みとして、3病院で家族の気持ちをリフレッシュさせる日常型の参加ワークショップを試行し、地域の人材を活かしたプログラム開発を行うことで、今後の展開の基礎を築いた。
 今回の助成では、引き続きプロのパフォーマーによる上演を行い、各病院における定着を図るとともに、対象病院を拡大する。また1年目に養成した地域コーディネーターの向上も目指す。
 本プロジェクトは単発のパフォーマー派遣ではなく、継続的、かつ面的な広がりのある活動を通してシステム化と質的向上を目指しているところに特徴がある。さらに、地域のパフォーマーやコーディネーターが病院と地域をつなぐ試みに、意識して取り組もうとしている点を評価した。今後地域のNPOが地元の病院と協力して行う活動の波及が期待されるが、なによりも信頼関係が築けるかどうかが重要であり、活動を継続・展開させる地域のコーディネーターの役割は要とも言えよう。質の高いコーディネーターの育成と地域と病院をつなぐ活動の定着を期待している。


 
助成番号  11-2-3
プロジェクト名 被災地域を中心とした小児医療施設へのクリニクラウンの特別派遣事業(2)
団体名 特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会
代表者名 河 敬世
設立年 2004年(法人化2005年)
URL http://www.cliniclowns.jp/
助成額 275万円(追加助成を含む)

  本団体は、闘病生活を送る子どもの権利を尊重し、入院している子どもたちのもとへクリニクラウン(臨床道化師)のあたたかい笑顔と心のこもったふれあいを届けることを通じて、こどもの成長や発達を支え、入院中のQOL向上を目指している。
 本年度前半に行った新規助成では、2011年4月から半年間、東日本大震災の被災地域の病院(東北大学病院、宮城県立こども病院、茨城県立こども病院)への毎月1回のクリニクラウンの派遣を支援してきた。大震災から半年がたち日常を取り戻しつつある一方で、心のストレスが徐々に表面に現れてくる時期でもある。また医療スタッフも、過労や生活再建で離職せざるを得ない状況も生まれてきていると聞く。そのような中での定期的なクリニクラウンの訪問は、小児病棟の空気を和らげ暖かさを運んでくるものとして、通常時以上に歓迎されている。
 この間の訪問を通じて医療スタッフとの連携も深まり、病院からの要請もあることから、子どもの生活のQOLの維持のためにも派遣活動を継続したいという要望に応えて、さらに半年間の継続助成を行う。また、これまでの現場訪問が評価され他地域からの新たな依頼も受けて、派遣地域を拡大して対象とする。(岩手県沿岸部、福島県いわき市)
 また、震災後1年間にわたる現地の状況と支援活動の記録を整理して記録に残し、広く伝えていくことは重要性が高い。また本団体は日頃から活動の記録を行い、支援者や一般に向けて丁寧な報告を行っている点も評価し、今回の記録を一般の人たちにも分かりやすい報告冊子にまとめて公表することに対して追加助成を行う。






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