助成件数 5件
助成総額 927万円 (内 継続3年目助成:1件/142万円、新規助成:4件/785万円)

プロジェクト名団体名代表者 所在地 助成額
◆ 継続3年目助成
地域から長期入院の子どもたちに楽しい時間と笑顔のプレゼント 特定非営利活動法人
子ども劇場千葉県センター
岡田 泰子 千葉
142万円
◆ 新規助成
小児病棟/小児センター 絵本カーニバル 特定非営利活動法人
絵本カーニバル
目黒 實 東京
250万円
全国小児がん経験者大会 小児がんネットワークMN(みんななかま)プロジェクト 小俣 智子 東京
243万円
全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク 立ち上げプロジェクト 全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク 坂上 和子 東京
50万円
あそびかた研究会〜長期入院・在宅療養しているこども達ときょうだいとのあそびかたを学ぶ〜 一般社団法人
こどものホスピスプロジェクト
高場 秀樹 大阪
242万円
助成件数5件:助成額合計 
927万円





[継続3年目助成]
 
助成番号  12-3-1
プロジェクト名 地域から長期入院の子どもたちに楽しい時間と笑顔のプレゼント
団体名 特定非営利活動法人
子ども劇場千葉県センター
代表者名 岡田 泰子
設立年 1998年(法人化1999年)
URL http://chiba.gekijou.org/
助成額 142万円

 入院している子どもたちも日々成長しており、他の子どもと同様に情緒面への働きかけや家族・友達と触れ合うことは大切である。近年病院も変わりつつあり、ボランティアやアーチストの受け入れも進んできているが、コーディネーターの存在が要となるといわれている。
 この団体は、千葉県内の子どもの発達する権利を保障する生活文化環境をつくることを目指し、舞台芸術の体験提供やチャイルドラインなどの子どもを対象とした支援を行っているが、2008年から千葉県下の小児病棟において、プロのパフォーマーによる上演に取り組んでいる。
 これまで2年間の助成において、対象の病院を新たに開拓しながら、7病院で10回のプロのパフォーマーによる生の舞台を上演し、長期入院中の子どもにたくさんの笑顔を届けてきた。また新たな取り組みとして、地域の人材がコーディネーターや講師となり、子どもと保護者が一緒に楽しく過ごすことのできる、図工などの参加体験型のワークショップのプログラムを開発し、5病院で11回実施してきた。加えて運営コーディネーターの育成も図ってきた。
 今回の3年目の助成では、これまで作り上げてきた参加体験型ワークショップ・プログラムを充実させて運営の基礎を固めるとともに、病院を地域から応援する運営コーディネーターのプラッシュアップを図る。さらに、関係者間の信頼性を高め、活動の開始や展開のための「ガイドライン」作成に取り組むことで、この間の一つの集大成とする。
 本プロジェクトは、大都市の病院に集中しがちな活動を、地域で定着させつつある。また今後、地域のNPOが地元の病院と協力して行う活動の波及が期待されるが、地域のコーディネーターが病院と地域をつなぐことを意識しながら丁寧に取り組んでいる点は、モデル事例として評価される。特に、今回取りまとめる「ガイドライン」は、今後新たに活動を始めたり、活動のレベルアップを図ろうとしている人々に参考となるであろう。全国の子ども劇場のネットワーク内への発信は勿論のこと、それ以外の各地で取り組む人たちに幅広く発信されることを期待して助成した。



[新規助成]
   
助成番号  12-1-1
プロジェクト名 小児病棟/小児センター 絵本カーニバル
団体名 特定非営利活動法人 絵本カーニバル
代表者名 目黒 實
設立年 1997年(法人化2010年)
URL http://www.ehoncarnival.com
助成額 250万円

 「絵本カーニバル」がやってくると、病棟に絵本による色鮮やかでぬくもりのある空間が出現する。コーナーに置かれた子ども用の小さな木の椅子に座り一心に絵本を読む子ども。お母さんと並んで座りお話を読んでもらう子ども。それぞれの時間がそこにはある。近年では、病棟保育士やチャイルド ライフ スペシャリスト、臨床心理士などの導入で、子どもや家族を支える環境が整えられてきているが、日常生活と同じような遊び、学び、体験やコミュニケーションは制約されがちである。そのような中で、治療とは違う日常的な世界の空間の中でほっとしたり、想像力を膨らませる時間を持つことは大切である。
 この団体は、絵本・アート・音楽・映像などの文化芸術活動を通じて、子どもの心と身体、感性と感覚の発達を促すことを目指し、全国各地で体験型絵本イベントや、小児病棟などにおける活動を展開している。
 今回の助成では、島根大学附属病院と山梨大学医学部附属病院で絵本カーニバルを開催する。それぞれ2週間程度継続して行われ、その間にはワークショップとして、絵本作家によるお話とものつくりの会や、音楽療法士による音楽体験を楽しむ会なども開催し、感性や創造性を刺激する機会を提供する。特に今回は、地域NPOや地元の図書館などと協力しながら取り組むことで、病院への円滑な導入を図り、開催期間中の子どもへのフォロー力を向上させ、カーニバル終了後に病院と地域が協力することによって次への取り組みにつながることも期待して助成した。


 
助成番号  12-1-2
プロジェクト名 全国小児がん経験者大会
団体名 小児がんネットワークMN(みんななかま)プロジェクト
代表者名 小俣 智子
設立年 2005年
URL http://www.accl.jp/mnproject
助成額 243万円

 子どもの病気死亡率第1位の小児がんは、医学の進歩などにより治癒率が7〜8割に向上してきた。これにより成人していく小児がん経験者も増加しているが、治療の後遺症なども含めて、復学、進学、就職など多様な課題を抱えている。
 この団体は、小児がん経験者や支援者が集まり、病気になったことをプラスに捉え、社会に向けた自主的な活動を展開し、ネットワーク構築に貢献するための活動を行っている。
 今回の助成は、2012年12月に「全国小児がん経験者大会」を横浜で開催することで、これまで集まることの少なかった全国の小児がん経験者が一堂に会して経験を共有し、「宣言」の作成を通じて当事者の声を集約し広く発信する計画である。
 今年(2012年)は国のがん政策が5年ぶりに見直され、ようやく小児がん政策がスタートしたと言われており、本プロジェクトはそれに呼応したタイムリーな企画である。今回の大会を通じて、当事者である小児がん経験者のネットワークが広がり、経験を共有することで、課題を乗り越える力につながるとともに、小児がん経験者が抱えている課題が広く社会に知られ、支援につながることを期待して助成する。


 
助成番号  12-1-3
プロジェクト名 全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク
立ち上げプロジェクト
団体名 全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク
代表者名 坂上 和子
設立年 2012年
URL
助成額 50万円

  小児病棟における遊びのボランティアの活動は、すでに20年を越える実績があるが、多くの場合、ボランティア自身は個人で病院との取り決めのもとに活動している。このような中では、情報やスキルアップの機会、組織的な支援がほとんどない孤立した状態で奮闘していることが多いといわれており、各病院における活動の情報交換や交流をおこなうことで、経験と成果を共有し、支援力を高めていくことが求められている。
 この団体は、全国各地の病院で活動する遊びのボランティアの有志からなり、子どもの入院生活を応援するNPOやボランティアの交流を深め、全国ネットワークを作ることで、課題解決、社会の評価を高めようとしている。
 今回の助成では、入院児のQOLの向上を目指すために、遊びのボランティアの全国的なネットワークの立ち上げに取り組む。実行委員による打合せと準備を進め、2013年1月に第1回全国交流集会を開催し、その後のネットワーク立ち上げの礎とする予定である。
 横の連携の弱い小児病棟のボランティアやそのグループが全国的につながることで、情報や成果を共有して現場の活動の質を高めるとともに、社会に向けた発信力を高め、普及・啓発につながることを期待して助成する。


 
助成番号  12-1-4
プロジェクト名 あそびかた研究会〜長期入院・在宅療養している子ども達ときょうだいとのあそびかたを学ぶ〜
団体名 一般社団法人 こどものホスピスプロジェジェクト
代表者名 高場 秀樹
設立年 2010年(法人化2010年)
URL http://www.childrenshospice.jp
助成額 242万円

  子どものホスピスは、病気を持つ子ども達とその家族に、遊びや癒し、休息を提供する活動で、日本ではまだ始まったばかりであり、ボランティアを含めた関係者の育成が必要とされている。
 この団体は、子どものホスピスの活動を日本で普及させるために設立され、まずはソフト部分から活動を開始しており、プレイワーカー、音楽療法士、看護士らが家庭で遊びの時間を届ける「訪問支援活動」、広いスペースで楽しい時間を過ごす「わくわくタイム」「わくわくプレスクール」、病状に合わせた「教育支援活動」、家族旅行をサポートする「小旅行支援活動」などに取り組んでいる。
 今回の助成では、重い病状を持ちながら長期入院や在宅療養する子ども達とそのきょうだいとの遊びについて、基礎的な知識や技術を持った人材の育成を行う。具体的には連続した「あそび講座」の開催を通じて、活動に関わるボランティアや保育士、看護士、医師などの知識や経験を共有し互いに学ぶことで、関係者の基礎力を高めることを目指す。
近年、病院内における「遊び」は、ボランティア・グループやアーチストの協力などにより徐々に広がりを見せているが、長期療養を自宅で行う子ども達への支援はこれからである。合わせて、在宅療養への社会的支援の必要性の認識が高まることも期待して助成する。






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