助成件数 8件
助成総額 11,305,540円 (内 継続3年目助成:1件/600,000円、継続2年目助成:5件/9,495,540円、新規助成:2件/1,210,000円)

プロジェクト名団体名代表者 所在地 助成額
◆ 継続3年目助成
病気の子どもの「きょうだい」支援
〜しぶたね10周年プロジェクト
しぶたね(Sibling support たねまきプロジェクト) 清田 悠代 大阪
600,000
◆ 継続2年目助成
小児病棟/小児センター 絵本カーニバル(2)〜定期継続型プログラムの試行 特定非営利活動法人
絵本カーニバル
目黒 實 東京
2,190,000
全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク 立ち上げプロジェクトU 全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク 坂上 和子 東京
1,500,000
小児がん経験者ネットワークの拡充及び宣伝広報活動の展開 小児がんネットワークMN(みんななかま)プロジェクト 小俣 智子 東京
1,575,540
小児がん経験者のためのソーシャル・スキル・アップ・トレーニングプログラム開発に向けた試行実践〜ホップ・ステップ・ジャンプ!目指せ、社会人デビュー!〜(2) 特定非営利活動法人
HOPEプロジェクト
桜井 なおみ 東京
1,730,000
あそびかた研究会〜長期入院・在宅療養しているこども達ときょうだいとのあそびかたを学ぶ〜(2) 一般社団法人
こどものホスピスプロジェクト
高場 秀樹 大阪
2,500,000
◆ 新規助成
病院がプラネタリウム〜宇宙と私、つながっている〜 星空工房 アルリシャ 高橋 真理子 山梨
960,000
慢性疾患や障がいのある子供・成人のきょうだいへの支援の経験共有とネットワーク拡大〜きょうだい支援実践報告会と講演会を通して〜 きょうだい支援を広める会
有馬 靖子 東京
250,000
助成件数8件:助成額合計 
11,305,540





[継続3年目助成]
 
助成番号  13-3-1
プロジェクト名 病気の子どもの「きょうだい」支援
〜しぶたね10 周年プロジェクト
団体名 しぶたね(Sibling support たねまきプロジェクト)
代表者名 清田 悠代
設立年 1988年(法人化1999年)
URL http://blog.canpan.info/sib-tane/
助成額 60万円

 長期療養のこどもの場合、その「きょうだい」も我慢しながら一緒にがんばっていることは見落とされがちである。この団体はそのようなきょうだいが、1人で悩みを抱え込まずに過ごせる社会を目指して活動に取り組んでいる。
 これまでの2年の助成において、小学生向けのワークショップ「きょうだいの日」(年2回)を開催することで、体を動かして遊ぶことで日頃のストレスを発散したり、きょうだいが同じ立場の仲間と出会い、心にためた思いを共有する場を提供してきた。さらには成長して中高生になった「きょうだい」を対象とする活動も開始した。また、小冊子「きょうだいさんのための本」の発行では、ブログや病院、保健所、関連団体、講演会会場などを通じて4,000冊ほど配布され好評を得た。見学希望者やボランティアに対しても講座を開くなど、新たな理解者と協力者を開拓する取り組みも行ってきた。
 今回の助成では、グループ設立10周年という節目の年にあたり、「記念イベント」や「記念誌」発行を通じて、関係者に感謝を伝え、改めて今後の協力を依頼する。また、増加している外部からの問い合わせに円滑に対応できるように広報ツールも作成し、さらなる支援の輪のひろがりを目指す。
 病気の子どもたちの「きょうだい」支援を専門に行う団体は少ないが、本団体はきょうだいに寄り添いながらきめ細かな心配りのある支援を着実に続けてきている。今回は設立10周年というタイムリーな企画で、この間蓄積した活動の成果を取りまとめて発信することで、本団体が自らの経験を言語化し力を蓄えて次のステージに進むことや、後続団体や関係者に対して活動への思いや姿勢、ノウハウなどを伝えることで、「きょうだい」をとりまく課題への理解や支援の輪がさらに広がることを期待して助成した。



[継続2年目助成]
   
助成番号  13-2-1
プロジェクト名 小児病棟/小児センター 絵本カーニバル(2)
〜定期継続型プログラムの試行
団体名 特定非営利活動法人 絵本カーニバル
代表者名 目黒 實
設立年 1997年(法人化2010年)
URL http://www.ehoncarnival.com
助成額 219万円

 この団体は、絵本・アート・音楽・映像などの文化芸術活動を通じて、子どもの心と身体、感性と感覚の発達を促すことを目指し、全国各地で体験型絵本イベントや小児病棟などにおける活動を展開している。
 小児病棟に「絵本カーニバル」がやってくると、色鮮やかでぬくもりのある空間が一気に生まれる。プレイルームやエレベーターホールなどに200〜300冊の絵本が表紙を向けてならび、小さな椅子やテーブルなども置かれる。子どもたちは自由に本を手に取り、お母さんと一緒に読んでお話もできるし、ベッドにも持って行く。カーニバル期間中には、絵本作家や音楽療法士による音楽や楽器を楽しむワークショップなども並行して行われる。絵本を通じたコミュニケーションを提案することで、制約の多い病棟の生活にこどもの日常的な時間を生み出し、子どもたちや家族、医療関係者が絵本のある空間を楽しむことでQOLが向上し、病気や治療に向かう新たな力につながることを目指している。
 助成1年目では、大都市に集中しがちな活動を、島根大学附属病院と山梨大学医学部附属病院で開催し、子どもたちや家族とともに医療関係者からも好評を得た。また新たに病院の近くのNPOや図書館などとの連携にも取り組み、活動の幅を広げた。
 今回の助成では、引き続き大都市以外の病院を新規開拓するとともに、昨年実施した病院において定期的・継続的な実施にチャレンジする。
 本プロジェクトは関係者とのコミュニケーションも丁寧に行われており、着実に積み重ねられている。訪問希望も増えている中で、今後さらなる展開を行うために、個々の病院の状況に合わせた活動のバリエーションを生み出し、また病院内のボランティア・グループや地域のNPOとの連携が次につながるような展開を期待して助成した。


 
助成番号  13-2-2
プロジェクト名 全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク
立ち上げプロジェクトU
団体名 全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク
代表者名 坂上 和子
設立年 2012年
URL http://www.asobivolnet.com
助成額 150万円

  この団体は、全国各地の病院で活動する遊びのボランティアのネットワーク団体で、入院児のQOL向上のためにボランティアの交流を図り、課題解決、社会の評価を高めるために必要な活動に取り組む。
 1年目の助成では、ネットワークの立ち上げの準備を進め、2013年1月には第1回交流集会(東京)を開催して実践報告や意見交換などを行った。また同時にネットワーク運営の基礎づくりに着手した。
 今回の助成では、第2回交流集会(名古屋)の開催を通じて、さらなる活動の基礎作りとネットワークの拡大を図る。中京圏を中心に、参加者も小児病棟で遊びのボランティア活動を行う個人・団体から拡大し、患者家族、病院関係者やボランティア・コーディネーター、病棟保育士等にも呼び掛けて幅広い交流を目指す。
 本プロジェクトでは、前回に引き続き、小児病棟のボランティアやそのグループが全国的につながることで情報や成果を共有して経験値を高め、現場の活動の質を高めるとともに、活動を継続していくための事務局機能の基礎づくりを進めることを期待して助成した。


 
助成番号  13-2-3
プロジェクト名 小児がん経験者ネットワークの拡充及び宣伝広報活動の展開
団体名 小児がんネットワークMN(みんななかま)プロジェクト
代表者名 小俣 智子
設立年 2005年
URL http://www.accl.jp/mnproject
助成額

1,575,540円


 小児がんの治癒率は医学の進歩などにより7〜8割に向上し、成人する小児がん経験者も増加しているが、成長の過程では復学・進学・就職・結婚など多様な課題を抱えている。この団体は、そのような小児がん経験者や支援者が集まり、病気になったことをプラスに捉え、社会に向けた自主的な活動を展開し、ネットワーク構築に貢献するための活動を行っている。
 助成1年目では、「全国小児がん経験者大会」(横浜)の開催を通じて、日常ではつながることの難しい全国の小児がん経験者に集う場を提供し、さらには小児がん経験者が置かれている状況と課題に対する理解と支援を社会に伝える活動を行った。大会には約80名の経験者が集まり、当事者の声を集約して社会にメッセージとして発信するために、「共に生きよう横浜宣言」を発表した。この「宣言」は、その後勉強会からの講師依頼や学会発表、マスコミによる放送などにもつながるなど、徐々に広がりを見せた。
 今回の助成では、2回目の「全国小児がん経験者大会」(福岡)の開催を通じて、「宣言」普及のための行動計画を参加者とともに作成し、大会終了後も具体的な普及活動の実行を目指す。
 本プロジェクトは、仲間と共に行う当事者自らの活動である点、また前回作成した「宣言」を「宣言」で終わらせることなく、普及のために行動計画を立案し共に実施しようとする具体的・発展的な取り組みを評価した。さらには大会の開催地を変えることで、今回であれば九州ブロックの当事者や支援者の掘り起しにつながることや、今後の継続的な実施を通じて、全国各地でのネットワークづくりと拡充に期待して助成した。


 
助成番号  13-2-4
プロジェクト名 小児がん経験者のためのソーシャル・スキル・アップ・トレーニングプログラム開発に向けた試行実践〜ホップ・ステップ・ジャンプ!目指せ、社会人デビュー!〜(2)
団体名 特定非営利活動法人 HOPE プロジェクト
代表者名 桜井 なおみ
設立年 2005年(法人化2007年)
URL http://kibou.jp/
助成額 173万円

  この団体は、サバイバーシップの普及を目的に、小児がん経験者を含めたがん経験者と家族の社会的課題解決の支援に取り組んでいる。特に小児がんは、治癒後の日常生活において様々な心理・社会的問題が生じることから、大人のがんとは異なった中長期的な社会的支援が必要とされている。
 1年目の助成では、小児がん経験者の就職支援プログラムの開発のために、小児がん経験者を対象に具体的にソーシャル・スキル・トレーニングを行いながら、小児がんにおける「がんと就労」の課題を抽出してきた。また、その課題をもとに、就労相談支援BOOKの素案検討も行った。
 今回の助成では、1年目の成果を踏まえ、次のステップである具体的な支援ツールの製作を行うとともに、小児がん経験者のための就労相談員(ピアサポーター)養成を目指した研修会を開催し、中長期的なフォローアップに向けた人材育成にも着手する。
 現在、国のがん対策基本計画においても、働く世代や小児へのがん対策の充実が上げられ、がんと就労についての取り組みも言及されるなど、タイムリーな取り組みでもある。昨年に引き続き、今回の就職支援プログラムの開発が、今後の具体的な支援の始まりの一つとして、小児がん患児や経験者にとっても将来の希望となることを期待して助成した。


 
助成番号  13-2-5
プロジェクト名 あそびかた研究会〜長期入院・在宅療養している子ども達ときょうだいとのあそびかたを学ぶ〜(2)
団体名 一般社団法人 こどものホスピスプロジェジェクト
代表者名 高場 秀樹
設立年 2010年(法人化2010年)
URL http://www.childrenshospice.jp
助成額 250万円

 この団体は、こどものホスピスの活動の日本における普及をめざした取り組みを行っているが、病気のこどもたちに関わるボランティアや保育士、看護士、医師などから、病院や在宅における重い病状の子どもたちとそのきょうだいの遊びを学ぶ機会が求められていたことから、助成1年目では協力団体とともに「あそびかた研究会」を立ち上げ、連続講座の開催を通じて、関係者が知識や経験を共有して互いに学びあい、その後の日々の活動に生かした。また関心のある人(学生を含む)も参加対象とすることにより、ともに学ぶことを通じて理解と支援を広げることも目指し、新たな協力者の獲得にもつながった。講座には11回でのべ約400人が参加するなど、大きな成果を上げた。
 今回の助成では、引き続き講座開催を通じて、あそびかたを学ぶとともにネットワークを広げ、病気をもつ子どもときょうだいのための遊びをさらに深める。今回は新たに公開の「あそびかたフェスタ(仮)」を開催し、より広い参加を目指す。同時に、1年目で学んだあそびの成果を子どもたちにも還元できるよう、当日は病気をもつ子どもたちやそのきょうだい・家族の参加も呼び掛ける予定である。
 病院内における「遊び」は、ボランティア・グループやアーチストの協力などにより徐々に広がりを見せているが、自宅で長期療養を行う子どもたちへの支援はこれからである。病院における活動とともに、在宅療養児の支援のためにも、病院内で活動するボランティア・グループが退院後も引き続き地域に出向いて支援をしたり、地域の子育て系NPOなどが活動の幅を広げて支援に取り組むなどの方向が生まれることを期待して助成した。



[新規助成]
   
助成番号  13-1-1
プロジェクト名 病院がプラネタリウム〜宇宙と私、つながっている〜
団体名 星空工房 アルリシャ
代表者名 高橋 真理子
設立年 2013年
URL http://alricha.net
助成額 96万円

 この団体は、天文学や音楽の専門家などが集まり、さまざまな場所に「星や宇宙を届ける」活動に取り組んでいる。人にとって星空や宇宙は希望や夢を感じる対象であり、振り返って自己の存在や、生きていることの不思議や感謝を思い起こさせる対象でもある。これまでも、学校や企業、被災地、病院、施設などに出向き、星空や宇宙を映像や話・音楽とともに届けてきた。
 今回の助成では、長野県立こども病院、大阪市立大学医学部附属病院、山梨大学医学部附属病院などの小児病棟に、星空や宇宙を届ける。ミュージアムや学校などで豊富な経験を持つ天文の専門家による、スクリーンや移動プラネタリウムを使うインタラクティブなプログラムであり、「宇宙」の知識だけではなく、音楽(プログラムによってはライブ)とのコラボレーションもあり、星空に心を解放しながら、楽しみながら宇宙を実感する機会を提供する取り組みである。
 本プロジェクトは年齢が高めの入院中の子どもたちにも楽しめ、知的好奇心を呼び起こすことも期待できる。今後このようなプログラムが増えることを期待しており、それには外部の専門家が病院を訪問する活動の広がりが望まれる。また、本団体においても、今後の病院活動の基礎固めにつながることを期待して助成する。


 
助成番号  13-1-2
プロジェクト名 慢性疾患や障がいのある子供・成人のきょうだいへの支援の経験共有とネットワーク拡大〜きょうだい支援実践報告会と講演会を通して〜
団体名 きょうだい支援を広める会
代表者名 有馬 靖子
設立年 2004年
URL http://hiromeru.kt.fc2.com/
助成額 25万円

  病気の子どもの支援について、家族支援の必要性は言及されるが、その対象者は主に保護者であり、「きょうだい」が取り上げられることは少ない。きょうだいにはきょうだい特有の悩みがあり、長期療養の場合、それは幼年期、思春期、成人期と年齢とともに変化し、求められる支援も変わる。この団体は、そのような慢性疾患や障がいのある子どもや成人のきょうだいの支援プログラムを日本にも広めることを目的に活動している。
 今回の助成では、日頃メーリングリストなどでつながっている「きょうだい支援」に取り組むグループが実際に集まり、各地で行われている取り組みの「実践報告会」を開催することで経験共有を図り、それぞれの支援力を高めることを目指す。また報告会においては、慢性疾患と障がいの双方の関係者が集まることにより、経験や知識の幅を広げる。
 本助成により、これまで本団体が行ってきた年1回集まる「報告会」の再開を後押しすることで、ネットワークの活性化と取り組みの充実につながることを期待して助成する。






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