第1回

助成件数 2件
助成総額 245万円

プロジェクト名 団体名 代表者 所在地 助成額
◆ 新規助成
病気があっても主役になれる子ども育成プロジェクト〜みんなでやってみよう!スポーツ、料理、音楽etc.心に寄り添う居場所づくり〜 認定特定非営利活動法人
心臓病の子どもを守る京都父母の会
江原 郁子 京都
790,000
メタバース空間を活用した病気や障害のある子どものコミュニティづくりと子どものQOLサポート役割マップの制作 一般社団法人 チャーミングケア 石嶋 瑞穂 大阪
1,660,000
助成件数 2件: 助成額合計
2,450,000







第1回

[新規助成]
 
助成番号  23-1-1
プロジェクト名 病気があっても主役になれる子ども育成プロジェクト〜みんなでやってみよう!スポーツ、料理、音楽etc.心に寄り添う居場所づくり〜
団体名 認定特定非営利活動法人
心臓病の子どもを守る京都父母の会
団体所在地 京都府
代表者名 江原 郁子
設立年 1965年
URL https://www.npopandaheart.com/
助成額 79万円

 心臓病など内蔵疾患を抱えている子どもは、退院後は一見、日常生活が送れているように見えるため、運動や勉強が健常児よりも苦手であったりすることが理解されにくい。また思春期を迎える頃は、学校行事や部活、進路、友人関係など様々な不安や悩みが生じるが、親や先生には相談しづらく、一人で抱え込んでいることも多い。
 この団体は、心臓病などの病気を抱えた子どもたちや健常児も含む未就学児に、週2回の親子通園型保育の場「パンダ園」を運営している。またきょうだいを対象としたイベント開催や就学相談など病児家族の悩みに寄り添う支援事業にも取り組んでいる。
 今回の助成では、パンダ園を卒園した思春期の子どもたちを対象に、病気療養のため出来なかったスポーツや料理、音楽など様々なことにチャレンジできる体験の機会を提供しながら、同じ境遇の仲間と出会い、語り合える居場所づくりを目指す。また体験の場には大学生や社会人となった卒園生が講師やボランティアで参加することで、子どもたちが未来に希望をもち、ゆるやかに縦のつながりを育む機会にしていく。
 本助成を通じて、思春期の子どもたちが自分らしく過ごせるような居場所を、継続的に運営できるよう資金調達も含め、理解者や支援者の輪を拡げながら取り組んで欲しい。また活動を通して病気の子どもたちや家族が抱えている課題を発信し、地域で支える支援につなげていくことを期待したい。



 
助成番号  23-1-2
プロジェクト名 メタバース空間を活用した病気や障害のある子どものコミュニティづくりと子どものQOLサポート役割マップの制作
団体名 一般社団法人 チャーミングケア
団体所在地 大阪府
代表者名 石嶋 瑞穂
設立年 2018年
URL https://charmingcare.jp/
助成額 166万円

 小児がん治療や医療的ケアは進んでいるが、病気による子どもの見た目ケア(アピアランスケア)に関しては、公的な財源がほとんどなく、また支援の必要性も知られていない。大人が考えている以上に子どもたちは見た目(浮腫み、脱毛、傷跡、医療的機器の装着など)を気にしているが、医療者も親も治療に目が向き、サポートが行き届いていない現状がある。
 この団体は、病気や障がいを抱える子どもやその家族が必要としているケアを届けるために、「まなぶ」「はたらく」「かう」「しる」「おうえんする」の5つで構成されたポータルサイトを運営している。また医療的ケアグッズを扱うECマーケットプレイスの運営や研修事業なども取り組んでいる。
 今回の助成では、病気の子どもたちが、見た目を気にすることなく自由に参加できるメタバース空間を活用しながら、イベントやゲーム、お話会などを通じて交流を深める居場所づくりに取り組む。また医療的ケアグッズを商業施設などで販売する場に子どもたちに主体的に関わってもらいながら、オフラインで交流できる機会を提供する。さらに子どものQOLに関するニーズを調査し、病院や学校、日常生活など、それぞれのシーンに応じた支援者のサポートマップを制作する。
 本助成を通じて、メタバース空間が子どもの支援に活用できる新たな手法となるよう、効果を明らかにしながら取り組んで欲しい。また子どものアピアランスケアにおける課題やニーズを可視化していくことは先駆性が高いため、持続的な活動となるよう組織体制の強化に努めながら展開していくことを期待したい。







*Copyright (c) 2003 Civil Society Initiative Fund All rights reserved.