(1)助成事業
● ファイザープログラム(テーマ:心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援)
このプログラムは、“健やかな明日・健やかなコミュニティ”づくりを目指し、ファイザー製薬株式会社(2003年8月1日よりファイザー株式会社)が主催し、市民社会創造ファンドが受託事業として企画協力する、全国を対象とした公募型の助成である。
1. 2002年公募助成について
本助成については、応募のあった328件の中から、選考を経て、2002年11月上旬に新規助成15件、継続助成12件、合計27件(5,100万円)の助成を決定し、2003年1月より1年間の助成を開始した。なお、この助成は、当ファンドが任意団体の時期から実施している。
@公募期間:
・新規助成 2002年7月1日〜8月13日
・継続助成 2002年7月1日〜7月15日
A応募総数:351件(新規助成=328件、継続助成=23件)
B選 考:選考委員会
・新規助成 2002年9月20日 於・ファイザー製薬株式会社会議室
・継続助成 2002年7月26日、27日 於・ファイザー製薬株式会社会議室
C助成対象:27件、5,100万円
(この内、米国ファイザー財団より20万ドル=2,460万円が、日本NPOセンターを通じて支出された)
・新規助成 15件、2,940万円
・継続助成 12件、2,160万円
D助成期間:2003年1月1日〜12月31日(1年間)
なお、本助成に関連して、2003年3月21日に「支援費制度」、4月26日には「精神障害当事者の社会参加」をテーマに、関係する助成団体を集めての意見交換を行った。
2. 2003年公募助成について
2003年助成の内容ついては、予算、スケジュール、選考体制などに関して、ファイザー株式会社と共に見直し・検討を行った結果、以下の通り実施中である。
9月30日現在、公募を締め切り、選考段階にある。助成対象の決定は本年11月上旬を予定している。
@公募期間:
・新規助成 2003年6月16日〜7月19日
・継続助成 2003年8月20日〜9月 3日
A応募総数:326件(新規助成=304件、継続助成=22件)
B選 考:選考委員会
・新規助成 2003年8月29日
・継続助成 2003年10月3日、4日
C助成予定額:5,500万円(この内、米国ファイザー財団より23万ドルが提供される)
・新規助成 3,000万円
・継続助成 2,500万円
D助成期間:2004年1月1日〜12月31日(1年間)
● Microsoft giving NPO支援プログラム(テーマ:情報がつむぐ“人のきずな”)
このプログラムは、ITの活用によって人と人をつなぐ市民活動を支援することをねらいとして、マイクロソフト株式会社からの資金提供により市民社会創造ファンドが協力して実施する、全国を対象とした公募型の助成である。
1.2003年公募助成について
本助成については、日本NPOセンターから引継ぎ、当ファンドで実施する初回に当たる。内容は、基本的に昨年のプログラムを踏まえて見直しを行い、若干の改定を加えた。
9月30日現在、公募を締め切り、選考段階にある。助成対象の決定は本年11月末を予定している。
@公募期間:2003年7月25日〜8月31日
A応募総数:163件
B助成予定額:2,000万円
C助成期間:2004年1月1日〜12月31日(1年間)
● 中央ろうきん助成プログラム(テーマ:個性が輝く“ひと・まち・くらし”づくり)
このプログラムは、個性が輝く「ひと」を育て、「まち」をつくり、「くらし」を実現する市民活動を支援することをねらいに、中央労働金庫が主催し、市民社会創造ファンドが受託事業として企画協力する、関東地域1都7県を対象とした公募型の助成である。なお、今回が初回に当たる。
1.2002年公募助成について
2002年助成については、応募のあった265件の中から、選考を経て、本(2003)年3月中旬に第1種助成(上限30万円)14件、第2種助成(同100万円)4件、合計18件の助成を決定し、4月より1年間の助成を開始した。
@公募期間:2002年10月21日〜11月30日
A応募総数:265件
B選 考:選考委員会 2003年1月29日 於・中央ろうきん会議室
C助成対象:18件、798万円
・第1種助成(上限30万円) 14件、399万円
・第2種助成(同100万円) 4件、399万円
D助成期間:2003年4月1日〜2004年3月31日(1年間)
2.2003年公募助成について
本助成については、基本的には2002年助成に準じつつ、以下の線に沿って若干の見直しを行っていくことを前提に検討中。
@公募期間:2003年11月1日〜12月10日
A助成予定額:1,100万円
B助成期間:2004年4月1日〜2005年3月31日(1年間)
(2)インターンシップ事業
● SSCS(Small Schools for Civil Society)インターンシップ奨励プログラム
“NPOの現場を市民社会の小さな学校に”
このプログラムは、大学や大学院で学ぶ若者が、自発的かつ意欲的にNPOでのインターン活動を年間を通じて行い、社会的な視野と志を持つ「市民社会人」として成長することを願って本年より開始した事業である。学業の傍ら、責任を持って継続的に1年間NPO現場で活動するインターンを公募し、年間400時間を上限に奨励金を助成するもので、個人の寄付により、今後10年間にわたって実施する予定。
第1回に当たる今回は、パイロット事業としてインターン希望者を限定公募し、選考の結果、第1期6名を決定し、4つの受け入れ団体での活動を開始している。なお、これに先立ち、7月5日には、「開校式」と事前研修会を東京にて行った。
@公募期間:2003年5月24日〜6月4日
A応募者数:7名
B選考会:2003年6月21日(土) 於・日本NPOセンター会議室
Cインターンと受け入れ団体:
・インターン=6名
・受け入れ団体=4団体(以下参照)
特定非営利活動法人 行徳野鳥観察舎友の会
特定非営利活動法人 ケア・センターやわらぎ
特定非営利活動法人 ぱれっと
特定非営利活動法人 市民社会創造ファンド
Dインターンシップの期間と活動時間:2003年7月から2004年6月までの1年間の中で300〜400時間
(3)自主事業
● 1.市民活動の助成担当者交流会の開催
「プログラム開発の専門性とプログラム・オフィサーの役割」をテーマに、市民活動助成に取り組む企業および助成財団等の担当者を対象とした交流会を2003年4月11日、パナソニックセンター(東京)にて、日本NPOセンターとの共催で実施した。(25団体、58名が参加)
今回の交流会を踏まえ、今後は、テーマを絞ったうえで、より専門的な内容を継続して議論していく場を設けていくことを検討している。
● 2.「NPO全国フォーラム2003 北海道会議」における<助成金情報コーナー>の企画・運営
2003年9月13日・14日に札幌市で開催された「NPO全国フォーラム2003 北海道会議」にて、フォーラム実行委員会からの依頼により<助成金情報コーナー>(13団体が参加)の企画・運営に当たった。
● 3.NPO支援組織の基盤強化に向けた助成の検討
全国各地で活動を展開している(特に民設民営による)NPO支援組織の基盤強化に向け、それら人材のキャパシティ・ビルディング(力量形成)を目的とした試みに対する助成を検討している。
この点に関連して、これまで、日本NPOセンターの理事会に併せて2回(2003年3月18日、5月30日)、各地のNPO支援組織の関係者を交えて「懇談会」を実施した。
(4)その他
@Webサイト(http://www.civilfund.org)を2003年7月3日に開設し、公募案内等の広報活動や当ファンドに対する協力(会員および寄付)の呼びかけも開始した。
A日本NPOセンターの移転に伴い、事務所を日比谷パークビル(東京都千代田区有楽町1-8-1)から古河ビル(東京都千代田区丸の内2-6-1)に移転(2003年7月14日)し、同センターの一室を賃借することとなった。移転登記は2003年8月26日完了。
BSSCS(Small Schools for Civil Society)インターンシップ奨励プログラムによるインターン1名を2003年7月より2004年6月までの予定で受け入れ、活動を開始している。
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