事業報告
  運営に関する事項
  事業に関する事項
    助成事業インターンシップ事業自主事業その他

収支決算報告
  収支計算書(PDF)貸借対照表(PDF)財産目録(PDF)



1.総会の開催

◎ 2006年度通常総会[第15回運営委員会と合同]
  日時:2006年12月8日
  場所:日本NPOセンター会議室(千代田区大手町)
  <議題>
  ・2005年度事業報告および決算の承認
  ・2006年度事業計画および予算の承認
  

2.運営委員会(理事会)の開催

◎ 第15回運営委員会[2006年度通常総会と合同]
  日時:2006年12月8日
  場所:日本NPOセンター会議室(千代田区大手町)
  <議題>
  ・2005年度事業報告および決算の承認
  ・2006年度事業計画および予算案の承認
  
第16回運営委員会
  日時:2007年6月8日
  <議題>
  ・2006年度事業の経過報告
  ・事業および組織運営に関する意見交換

第17回運営委員会
  日時:2007年9月19日
  <議題>
  ・2006年度事業経過報告および決算見込みの報告
  ・2007年度暫定事業計画と暫定予算の承認


3.会員および寄付の拡大

5周年記念フォーラムに合わせて簡便な事業案内のチラシを作成するなど、ファンドの意義を積極的に広報するよう務めてき たが、会員の拡充という点では十分な成果は得ていない。
本年度から、SSCSインターン奨励プログラムにおけるインターン受け入れ団体には会員になってもらうこととし、すべて の受け入れ団体に入会してもらった。
NPO支援組織の基盤強化事業の充実に向けては、助成プログラムを特定しない一般の寄付が重要であるが、これについては 本年度も募金体制はとれなかった。


4.年次報告書の発行

2005年度事業報告・決算報告を、通常総会承認後にWebサイトにおいて公開した。


5.役員構成(2007.9.30現在 任期 2005.12.31〜2007.12.30)

運営委員長  山岡義典(特定非営利活動法人日本NPOセンター 副代表理事/法政大学 現代福祉学部 教授)
運営委員 安藤 雄太(東京ボランティア・市民活動センター 副所長)
片山 正夫(財団法人セゾン文化財団 常務理事)
勝又 英子(財団法人日本国際交流センター 常務理事・事務局長)
久住 剛 (特定非営利活動法人パブリックリソースセンター 代表理事)
中村 陽一(立教大学 大学院 21世紀社会デザイン研究科 教授)
早瀬 昇 (社会福祉法人大阪ボランティア協会 理事・事務局長)
松原 明 (シーズ=市民活動を支える制度をつくる会 事務局長)
渡辺 元 (財団法人トヨタ財団 シニアフェロー/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 教授)
監   事 雨宮 孝子(明治学院大学 大学院 法務職研究科 教授)
平野 毅 (公認会計士)


6.事務局体制等(2007.9.30現在)

事務局長代行 渡辺 元 (07年3月まで事務局長)
事務局次長/プログラム・オフィサー  坂本 憲治
プログラム・オフィサー 浜本 由里子
プログラム・オフィサー 神山 邦子
参与(総務担当)           宮本 博之

前年度に引き続いて07年3月まで群馬県庁より研修生として高橋良彦を、07年6月までSSCSインターンとして海沼武 志を受け入れた。また07年6月以降、SSCSインターンとして、高橋俊江・吉野高章を受け入れている。
本年度中における事務局体制の移動は下記の通り。
2006年12月31日 久保田裕美(アソシエイト・プログラム・オフィサー)、退職
2007年03月31日 渡辺元(トヨタ財団より出向)、事務局長を退任
2007年04月01日 渡辺元(トヨタ財団より出張)、事務局長代理に就任
2007年04月01日 坂本憲治(プログラム・オフィサー)、事務局次長を兼任




(1)助成事業

ファイザープログラム

 テーマ: 心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援(公募開始 2000年〜2007年)

心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援(公募開始 2007年〜)

1. 2005年公募助成のとりまとめ
 本助成対象の25件(新規助成13件、継続助成12件)については、助成期間終了(06年12月31日)後、07年2月末日までに完了報告書の提出を受 けた。

2. 2006年公募助成(継続助成のみ)の実施と中間とりまとめ
 本助成については、応募のあった22件について、06年10月14日および22日に選考委員会を開催して検討を行い、選考結果にもとづき、委員長決裁お よびファイザー株式会社の社内手続きを経て、11月中旬に助成対象を決定、12月4日にはファイザー社主催で贈呈式を行なった。
[選考結果]
1.応募総数: 22件
2.助成総額: 2,700万円(助成2年目・1,671万円、同3年目・1,029万円)
3.助成件数: 13件(助成2年目・8件、同3年目・5件)
4.助成期間: 07年1月1日から07年12月31日(1年間)
5.選考体制: 以下のとおり。◎は選考委員長
  ◎清水 幹夫 法政大学 現代福祉学部 現代福祉学科 教授
   赤塚 光子 立教大学 コミュニティ福祉学部 福祉学科 教授
   沢田 貴志 特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会 副代表理事/医師
   諏訪 徹  社会福祉法人全国社会福祉協議会 中央福祉人材センター 参事
   田尻 佳史 特定非営利活動法人日本NPOセンター 理事・事務局長
   島谷 克義 ファイザー株式会社 常務取締役(開発渉外担当)

助成期間は07年1月1日から1年間となっており、7月末には中間報告書の提出を受けた。(現地インタビューは新規についてのみ行っているから、本年度は 行っていない)

3. 2000〜2005年公募助成(第1期助成プログラム)の評価
 第2期助成プログラムの企画開発に向け、第1期助成プログラム(2000〜05年実施)の評価を実施した。調査手法は、上記年度の全応募団体および全助 成対象団体を対象に、グループ・フォーカス・インタビューおよびアンケート調査を実施した。
なお調査についてはファイザー社が調査会社に委託して実施し、市民社会創造ファンドはアンケート設計などの企画に協力した。

4. 2007年公募助成の検討と実施(第1期助成プログラム・継続助成)
 第1期助成プログラムの公募・選考の最終年にあたり、下記のとおり公募した。応募は16件で、選考結果は11月下旬に発表する。

[公募概要]
1.応募受付: 2007年9月4日〜9月14日
2.助成総額: 2,000万円(1件あたり上限300万円)
3.助成件数: 10件程度
4.選考方法: 応募書類と応募団体によるプレゼンテーションをもとに選考委員会にて選考を行い、助成対象を決定。
5.助成期間: 2008年1月1日〜08年12月31日(1年間)


5. 2007年公募助成の検討と実施(第2期助成プログラム・新規助成)
 前項の調査結果を踏まえ、ファイザー株式会社より第2期助成プログラムの実施、プログラムの企画・開発業務および公募・選考業務を当ファンドが受託する こととなった。
 本年3月より、第2期助成プログラムの企画・開発業務に着手し、当ファンド内での検討、ファイザー株式会社を交えての検討を踏まえてプログラムを立案 し、専門家および市民活動の実践家へのインタビューを経て、下記のとおりプログラムを決定した。
 なお、第2期助成プログラムでは、重点課題の見直しを行うとともに、人件費、事務局諸経費額の上限を撤廃した。また、市民研究支援をプログラムのタイト ルに含めることとし、要項にも詳細を記載して、公募した。応募は177件で、選考結果は11月下旬に発表する。

[公募概要]
1.テーマ : 心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援
2.重点課題: (1)中堅世代の人々(主に30・40・50歳代)の心身のケアに関する課題
(2)心身のケアを得ることが困難な人々の健康の保障に関する課題
(3)上記各課題の解決に関連した、ヘルスケアを重視した社会の実現に関する課題
3.応募受付: 2007年7月13日〜7月13日〔消印有効〕
4.助成総額: 3,000万円(1件あたり上限300万円)
5.助成件数: 15件程度
6.選考方法: 応募書類をもとに選考委員会にて選考を行い、現地インタビューにて確認を行い、最終的に委員長決裁により助成対象を決 定。
7.助成期間: 2008年1月1日〜08年12月31日(1年間)


中央ろうきん助成プログラム
 
テーマ:個性が輝く“ひと・まち・くらし”づくり

1.2006年公募助成のとりまとめ
 本助成対象の39件〔第1種助成−助成1年目:18件/助成2年目:12件/助成3年目:4件、第2種助成:5件〕については、06年12月20日まで に中間報告の提出を受けた。また助成期間終了(07年5月31日)後、07年6月29日までに完了報告の提出を受けた。
 第1種助成1年目の団体(18団体)については現地インタビューを実施し、プロジェクトの進捗状況の確認を行った。また同助成2年目(12団体)と第2 種助成団体へは必要に応じて現地インタビュー等を実施する計画であったが、今回は行っていない。
 なお、第1種・助成1年目の対象団体(1団体)より、助成中断の申し出があったため、受理することとし、助成金残額(未実施分)について返金いただいた (本年7月)。

2.2007年公募助成に向けた調査の実施
 2007年公募助成で5回目となることを踏まえ、助成プログラムの実施内容について、1都7県のNPO支援組織等を対象に、「中央ろうきん社会貢献基 金」の委託により、地域課題に取り組む個別NPOに対する支援のあり方を考えるための情報収集等、調査を行った。現地調査(NPO支援組織13団体へのイ ンタビュー)を10月〜1月に実施し、とりまとめ作業を行ったうえで2007年7月に報告書を提出した。

3.2007年公募助成の検討と実施
 上記現地調査から得られた情報および過去4年の実績にもとづき、助成内容や運営方法、選考体制等について中央労働金庫と共に見直し・検討を行ったうえで 公募を行い、選考委員会の審議を経て助成対象を決定した。
助成件数(41件)と助成総額(1,528万円)はこれまでで最多となった。選考結果の発表を4月下旬に行い、5月22日には中央労働金庫主催でパート ナーミーティング(贈呈式)を都内にて開催。
なお、助成決定直後(6月)に第1種・助成1年目の対象団体(1団体)より助成辞退の申し出があったため受理することとし、助成金を返金いただいた(本年 7月)。

[選考結果]
1.応募総数: 291件
 第1種助成180件[1件あたり上限30万円・3年まで継続可]
 (助成1年目:158件、同2年目:13件、同3年目:9件)
 第2種助成111件[1件あたり上限100万円・継続助成なし]
2.助成総額: 1,528万円(第1種助成1,053万円、第2種助成475万円)
3.助成件数: 41件
 第1種助成 36件(助成1年目・19件、同2年目・10件、同3年目・7件)
 第2種助成  5件
4.助成期間: 2007年6月1日から2008年5月31日(1年間)
5.選考体制: 以下のとおり。 ◎は選考委員長
◎渡辺 元   特定非営利活動法人市民社会創造ファンド 運営委員
 鹿住 貴之  特定非営利活動法人JUON(樹恩)NETWORK 事務局長
 鹿野 和彦  株式会社アプレコミュニケーションズ 代表取締役
 谷口 奈保子 特定非営利活動法人ぱれっと 理事/
        ぱれっとインターナショナル・ジャパン 代表
 薬袋 奈美子 福井大学工学部建築建設工学科 講師
 横田 能洋  特定非営利活動法人茨城NPOセンター・コモンズ 常務理事・事務局長
 山口 郁子  中央労働金庫総合企画部CSR企画 次長



フィリップ モリス ジャパン 市民活動〜住民活動助成
 
テーマ:生きる場としてのコミュニティづくり(公募・助成開始:2004年〜)

1.第1期「展開助成」のとりまとめと「特別助成」の実施
 第1期「展開助成」(助成件数:5件、助成総額:2,188万円、助成開始:04年10月1日〜)は06年9月30日に2ヵ年の助成が終了し、10月 31日までに完了報告書を受領した。12月17日に完了報告会(特別助成の応募プレゼンテーションと兼ねる)を実施し、各プロジェクトの成果および課題を 確認した。
 第1期「特別助成」については、第1期「展開助成」を受けた5件を対象に、06年11月に公募を実施、4件から応募があり、12月17日に選考委員会を 開催、下記の助成対象団体を決定した(助成件数:1件、助成額:500万円、助成開始:07年2月1日〜)。

事業名 団体名 代表者 所在地 助成額
ホームレスの人々のインクルージョンを実現する拠点づくりと Housing Firstの構築 路上生活者と共に活動する「山谷」ふるさとまちづくりの会 大崎 元 東京 500万円

(選考委員) ◎は選考委員長
◎播磨 靖夫  財団法人たんぽぽの家 理事長
 安藤 周治  特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター 代表理事
 桜井 陽子  財団法人横浜市男女共同参画推進協会 事業本部長
 萩原 なつ子 立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科 准教授
 林  泰義  株式会社計画技術研究所 所長
 水品 朱美  フィリップ モリス ジャパン株式会社 シニア カウンセル
 山田 実   菜の花プロジェクトネットワーク 事務局長

2.第2期「展開助成」のとりまとめと「特別助成」の検討
 第2期「立ち上げ助成」(助成件数:13件、助成金額:960万円、助成開始:04年10月1日〜05年6月30日)については、既に終了している。
 第2期「展開助成」(助成件数:6件、助成総額:2,400万円、助成開始:05年10月1日〜)については、06年9月30日に助成1年目(通算2年 目)が終了し、10月31日までに中間報告書の提出を受け、各プロジェクトの進捗状況を確認した。また、これに伴う中間報告会を06年10月20日に開催 し、団体間の交流および助成2年目(通算3年目)の取り組みに向けたキックオフ・ミーティングとした。更に、07年6月〜7月に掛けて、選考委員と事務局 とで現地インタビューを実施し、各プロジェクトの取り組み成果および課題、今後の見通しを確認した。なお、07年9月30日に助成が終了するため、10月 31日までに完了報告書の提出を受けるとともに、12月には完了報告会を行うことになっている。
 第2期「特別助成」については、選考方法等について、第1期「特別助成」の実施経験を踏まえ、検討中である(募集・選考は07年11月〜12月を予 定)。

3.第3期「展開助成」の中間とりまとめ
 第3期「立ち上げ助成」(助成件数:10件、助成金額:900万円、助成期間:05年10月1日〜9ヵ月)については、既に終了している。
 第3期「展開助成」(助成件数:7件、助成金額:2,400万円、助成期間:06年10月1日〜08年9月30日)については、07年9月30日に助成 1年目(通算2年目)が終了し、10月末日までに中間報告書の提出を受けるとともに、中間報告会を開催し、各プロジェクトの進捗状況の確認や団体間の交流 および助成2年目に向けたキックオフ・ミーティングとする。


04年 05年 06年 07年

      10月     6月 10月     6月 10月        
第1期
展開助成
(1年目)
展開助成
(2年目)
募集
選考
特別助成
(1年目)
第2期


立ち上げ助成 募集選考 展開助成
(1年目)
展開助成
(2年目)
募集選考
第3期






立ち上げ助成 募集選考 展開助成
(1年目)




「ダイワSRIファンド」助成プログラム
テーマ:“いのち”に取り組むNPOスタッフの育成(公募開始:2006年〜)

1.2006年公募助成のとりまとめ
 第1回の06年助成対象(4件)については、06年4月1日に助成を開始し、07年3月31日に終了した。
この間、3ヵ月ごとのスタッフ育成レポート(全4回)と完了報告書の確認と取りまとめを行うとともに、07年5月21日には完了報告会を実施した。さらに 寄付・協力企業に対しては、07年5月28日に06年事業の報告を行うとともに、実施報告書を提出した。
なお、1団体が助成期間を延長したが、07年6月に完了した。

2.2007年公募助成の実施と中間とりまとめ
 本プログラムは06年に首都圏(1都3県)を対象に開始したが、第2回の07年公募からは対象地域を全国に拡大し、助成額も増加させて本格的な助成に取 り組んだ。
07年プログラムの選考結果は以下の通りである。

[選考結果]
1.応募総数: 49件(新規助成46件、継続助成3件)
2.助成総額: 1,000万円(1件あたりの助成金の上限200万円)
3.助成件数: 6件(新規助成4件、継続助成2件)
4.助成期間: 2007年4月1日から2008年3月31日(1年間)
5.選考体制: 以下のとおり。 ◎は選考委員長
◎島田 京子  日本女子大学 事務局長
 金田 晃一  株式会社大和証券グループ本社 CSR室次長
 長沢 恵美子 社団法人日本経済団体連合会 社会第二本部
        日本経団連1%クラブ コーディネーター
 平川 和子  東京フェミニストセラピィセンター 代表
 松原 明   シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 事務局長

 2007年公募助成については、スタッフ育成レポートの第1回目(4〜6月分)のとりまとめを行うなど、適宜フォローを行った。また6月には1団体から スーパーバイザーの変更(休職に伴う交代)の申し出があり了解した。

3.2008年公募助成の検討
 2008年公募の企画更新の検討を、07年8〜9月にかけて行った。
 更新に際しては、第1回公募の06年助成が07年3月に終了してプログラムが一巡したことを受けて、助成対象団体の意見なども参考にしつつ、プログラム の見直し・確認を行った結果、前年に準じて実施することにより、プログラムのより一層の定着を図ることとした。公募は07年10月に実施。



Panasonic NPO サポート ファンド
 
テーマ:子どもたちの健やかな育ちを応援するNPOの基盤強化(公募開始:2006年〜)

1.2006年公募助成の実施・中間とりまとめ
 06年度助成については、今回が第1回目の公募であり、全国から252件の応募があった。06年9月4日に予備選考会、10月10日に本選考会を開催 し、現地インタビューを経て、11月20日の委員長決済会合にて、12件の助成対象団体を決定した。

[選考結果]
1.応募総数: 252件
2.助成総額: 1,500万円(上限150万円)
3.助成件数: 12件
4.助成期間: 2007年1月1日から2007年12月31日(1年間)
5.選考体制: 以下のとおり。 ◎は選考委員長
◎明石 要一  千葉大学 教育学部長
 大森 智恵子 特定非営利活動法人子ども劇場千葉県センター 事務局長
 岸本 幸子  特定非営利活動法人パブリックリソースセンター 理事・事務局長
 下澤 嶽   特定非営利活動法人国際協力NGOセンター 事務局長
 三好 悠久彦 特定非営利活動法人リベラヒューマンサポート 理事長
 小西 ゆかり 松下電器産業株式会社 理事

 07年1月26日に松下電器産業株式会社主催で贈呈式を実施。7月に現地インタビューを実施し、各プロジェクトの進捗状況を確認した。また、7月31日 までに全ての団体より中間報告書を受領した。

2.2007年公募助成の検討と実施
 06年度助成の評価および次年度の継続助成の仕組みについて検討した。07年度助成は、以下のとおり公募した。応募は255(新規助成245件、継続助 成10件)で、07年9月4日に予備選考会を開催した。選考結果は12月に発表。

[公募概要]
1.応募受付: 2007年7月20日〜7月31日(新規助成)
2007年8月20日〜8月31日(継続助成)
2.助成総額: 1,500万円(新規と継続を含む)
3.助成件数: 15件程度(新規と継続を含む)
4.選考方法: 応募書類をもとに選考委員会にて選考を行い、現地インタビューを経て、最終的に委員長決裁会合により助成対象を決定。
5.助成期間: 2008年1月1日〜2008年12月31日(1年間)



花王・コミュニティミュージアム・プログラム
 
テーマ:博物館・美術館等を拠点とした市民活動の応援(公募・助成開始:2007年〜)

1.2007年公募助成の実施
 本年度より開始した「花王・コミュニティミュージアム・プログラム」は、花王株式会社が主催し、市民社会創造ファンドが企画・運営協力する形で、07年 1月よりプログラム開発に着手した。
本プログラムの目的は、地域に根付いたミュージアムを拠点とした市民活動の活発化であり、ミュージアム・市民の活動・地域の文化が発展することを期待して 実施する。併せて、当該分野の活動の活発化と普及を目指し、積極的に団体間の交流の機会も提供し、経験や知恵の交流を図る応援も行う。

[公募概要]
1.テーマ : 博物館・美術館を拠点とした市民活動の応援
2.対象分野: 生活・環境・文化・芸術など広く含む
3.応募受付: 2007年4月2日〜5月31日
4.助成総額: 1,000万円(1件あたりの上限50万円)
5.助成件数: 20件程度
6.選考方法: 応募書類にもとづき、専門家や実務経験者などにより構成する選考委員会において選考の上、事務局の確認調査を踏まえて、 委員長決裁にて助成対象を決定。

[選考結果]
1.応募総数: 154件
2.助成総額: 1,000万円(活動助成金775万円、交流助成金225万円)
3.助成件数: 16件
4.助成期間: 2007年10月1日から2008年9月30日(1年間)
5.選考体制: 以下のとおり。 ◎は選考委員長
◎樺山 紘一  東京大学 名誉教授・印刷博物館 館長
 太下 義之  三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 芸術・文化政策センター長
 片山 正夫  財団法人セゾン文化財団 常務理事
 金山 喜昭  法政大学 キャリアデザイン学部 教授
 嶋田 実名子 花王株式会社 コーポレートコミュニケーション部門 社会貢献部長

2.2007年公募助成の交流プログラム実施
 本プログラムに併設している交流プログラムの第1回を、贈呈式を兼ねて07年9月28日に実施した。




(2)インターンシップ事 業

SSCS(Small Schools for Civil Society)インターンシップ奨励プログラム
 “NPOの現場を市民社会の小さな学校に”(公募・実施:2003年〜)

1.第4期インターン
 第4期インターン10名〔受け入れ団体:地域のNPO支援組織(3団体)、現場型の首都圏所在の団体(4団体)、市民社会創造ファンド〕に関してフォ ローを行ったが、うち1名については、本人の事情により活動を中断することとなった。これにより4期インターンは9名となった。
第4期インターン(9名)と受け入れ団体(7団体)担当者の参加による「中間研修会」を06年12月17日に都内にて開催。また、第4期新規受け入れ団体 (1団体)を12月に訪問し、本事業について担当者との意見交換を行った。

2.第5期インターン
 第5期受け入れ団体は、4期受け入れ団体のうち4団体が3年間の受け入れを終えて期間満了となることから、新たに、「たすけあいの会・ふきのとう」(千 葉)、「さなぎ達」(神奈川)、「北海道NPOサポートセンター」(北海道)の3団体に受け入れを依頼した。
07年3月から公募を開始した。4月21日には第5期「応募説明会」を開催し、6月16日には第5期インターン「事前研修会」、6月17日には「入校式」 と第4期インターンの「修了報告会」を開催。

[第5期インターンの公募・選考]
1.応募受付期間: 2007年4月23日〜5月14日
2.インターン人数: 10名
3.受入団体数: 7団体〔地域のNPO支援組織(2団体・静岡、北海道)、現場型の首都圏所在の団体(4団体・埼玉、千葉、神奈川)、市 民社会創造ファンド〕。
4.選考方法: 書類選考および団体ごとの個別面接を経て、ファンド運営委員長ならびにプログラム提唱者との確認会合にて決定した。
5.インターンシップ期間: 2007年6月21日〜2008年6月20日
(1年間ないしは3月20までの9ヵ月間)


<運営委員会>
 今期でSSCSも5期目となり、10年計画の折り返しを迎えることから、SSCSプログラムの一層の充実・発展を目指し、SSCS運営委員会の今後のあ り方を含めて、適宜、運営委員との意見交換を進め、委員会については年2回程度開催する。委員会では、受け入れ団体の選定、インターンの公募・広報、プロ グラム・スキームの改定などについて検討する。

<インターン修了生>
 SSCS第1期から第4期までの修了生は07年6月20日をもって35名となる(1期:5名、2期:11名、3期:10名、4期:9名)。これまで修了 生有志には、入校式、中間・修了報告会、応募説明会などのSSCS行事の運営協力や、現役インターンと交流などに参加いただいてきた。修了生有志より07 年3月に、現役インターンのサポートやSSCSプログラムの広報など一部の活動への継続的支援等を行いたい旨の申し出があった。このプログラムのテーマは 「インターンがつくるインターンシッププログラム」であり、修了生有志と事務局で適宜調整・打ち合わせ等を行い、協力して活動を進めることとなった。



(3)自主プログラム

1.NPO支援組織スタッフ強化助成
 前年度に引き続き、民間NPO支援組織のスタッフの力量形成を目的とした、下記5件の研修プログラムに対し、講師招聘費助成2件・120,000円、参 加者交通費助成36名・783,965円、計903,965円を助成した。

(1) 事業名:  第25回地域のNPO支援センタースタッフのための特別研修会
テーマ: 民間らしいガバナンスについて考える
日 時: 2006年10月6日・7日
主 催: 特定非営利活動法人日本NPOセンター
助 成: 参加者交通費助成 14名・297,740円

(2) 事業名:  NPO支援センタースタッフ研修2007冬(第4期)
テーマ: NPO支援センター自身をうりこむコツを身につけよう!
日 時: 2007年1月14日
主 催: 社会福祉法人大阪ボランティア協会
助 成: 講師招聘費助成 50,000円

(3) 事業名:  第26回地域のNPO支援センタースタッフのための特別研修会
テーマ: 民間支援センターらしい“組織基盤”について考える
日 時: 2007年2月19日・20日
主 催: 特定非営利活動法人日本NPOセンター
助 成: 参加者交通費助成 12名・264,040円

(4) 事業名:  NPO支援センター初任者研修会
テーマ: 地域に期待されるNPO支援センター像について考える
日 時: 2007年6月1日・2日
主 催: 特定非営利活動法人日本NPOセンター
助 成: 参加者交通費助成 10名・222,185円

(5) 事業名:  NPO支援センタースタッフ研究2007夏(第5期)
テーマ: クリエーター創業支援の最前線
〜NPO“業界活性化”のヒントを盗め!!
日 時: 2007年7月22日
主 催: 社会福祉法人大阪ボランティア協会
助 成: 講師招聘費助成 70,000円

2.自主事業(市民活動の“助成担当者”交流・研修会)の開催
 今年度(第5回目)は、当ファンド設立5周年記念事業として位置付けて検討を進めてきた。8月31日に東京にて、「NPOと企業の協働による市民活動助 成プログラムの開発と運営の5年の軌跡」をテーマに開催した。当日の参加者数は97名、登壇者は27名、運営スタッフは7名であった。

(1)日   時: 2007年8月31日(金)13:20〜17:30: 
(2)会   場: ファイザー株式会社 オーバルホール
(3)主   催: 特定非営利活動法人市民社会創造ファンド
(4)共   催: 市民活動の助成担当者交流会・実行委員会
(5)協   力: 花王株式会社/株式会社大和證券グループ/中央労働金庫/ファイザー株式会社 /フィリップ モリス ジャパン株式会社/松下電器産業株式会社
(6)後   援: 財団法人助成財団センター/特定非営利活動法人日本NPOセンター/日本経団連1%クラブ
(7)プログラム: 第一部「市民社会創造ファンド設立の趣旨と5年の軌跡」
第二部「企業による6つの市民活動助成プログラムの発想と展開」
第三部「助成プログラムの企画開発と運営における方法と課題」




(4)その他

Webサイト(http://www.civilfund.org)については、内容の更新等、必要なメンテナンスを適宜行い、個人情報の保護に留意しつ つ、市民社会創造ファンドの諸活動を公開している。



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